★本の紹介(2011年11月)

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先日のブログでも触れたが
僕の体に入り込んだインドが発端となり
2冊の本を立て続けに読んだ。

1冊は田中嫺玉さんが訳された
「バガヴァッド・ギーター」。

神の詩―バガヴァッド・ギーター (TAO LAB BOOKS)
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田中さんの訳されたギータは美しい。
アルジュナとクリシュナの対話によって伝えられる真理。
至上者(バガヴァーン)、物質自然(プラクリティ)、霊魂(アートマ)の概念。

「神の詩―バガヴァッド・ギーター」のあとがきには
以下のように記されているが
これはおおげさな表現ではないと思う。

経典や聖典の類にあまり重きをおかなかったラーマクリシュナも、
 「ギーターだけは別。―あれは本当に神の言葉だ」と、口ぐせのように言っている。
あの、自信の塊のようなヴィヴェーカーナンダも、
 「人類史上、愛において最も秀れた人はイエス。最高の人格者はブッダ。そして最上の智慧の書はギーター」と言った。


僕もまだ1回通して読んでみただけだが
自分の周りを覆っている物質世界が
茹でた空豆の皮のように
ぐにゃりとめくれたような感じがしている。


そして、もう1冊は
これも田中嫺玉さんが書かれた
ラーマクリシュナの生涯。

インドの光 聖ラーマクリシュナの生涯
田中 嫺玉
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ラーマクリシュナのような
神狂いの数奇な人生をいつかは歩んでみたいと思う。


以上の2冊はできればこの順で
「準備」として読んでいただければ嬉しいのだが
僕が今回本当に紹介したいのは
「不滅の言葉(コタムリト)」である。


大聖ラーマクリシュナ 不滅の言葉(コタムリト) 第一巻
マヘンドラ・グプタ
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「不滅の言葉(コタムリト)」は
ラーマクリシュナ晩年の言行録。

ラーマクリシュナの日常を
マヘンドラ・グプタ氏が記録したものだが
集まってくる人たちとのやりとりや
気さくに語るたとえ話のひとつひとつに魅了される。
時代は19世紀後半の現代であるが
使徒の書き記した福音書を連想させる。


この本は
「インドの光 聖ラーマクリシュナの生涯」で
ラーマクリシュナの背景を知ってから
読むことを是非おすすめしたい。

神の子としてのラーマクリシュナの生い立ち。
狂気とも思えるような神さまにすべてを捧げた一途な想い。
理解してくれる周囲の人たちの導きと援助。
それを知っているのといないのとでは
言葉の説得力がまったくちがうだろう。

Ramakrishna_trance_1879.jpg
前三昧(bhava samadhi)状態のラーマクリシュナ


ラーマクリシュナは魅力的である。
「ラーマクリシュナの生涯」を読んで
僕自身もラーマクリシュナに魅了され
大好きになってしまった。


大好きになり
99%は受け入れていたのだが
どうしても受け入れることができない1%があり
その疑問がずっと引っかかっていた。

「女と金」に対する執拗なまでの潔癖さである。

そのため
読後しばらくの間は消化不良で
自分が受け入れられる部分だけ取り入れようと
ラーマクリシュナのことも放置していたのだが
「コタムリト」を読んでみたとき、そこに回答があった。

ラーマクリシュナが自ら、僕の疑問を解消する答えを語っていた。

どの人にとっても俗世を離れるのがいいというわけではないよ。苦楽の経験をみんな終えてしまった人たちでないと、世間の生活は捨てられない。
(苦楽の経験というのは)女と金の経験のことさ。
金、名声、五感の歓び――こういう経験をひと通り終えた後でなけりゃ、つまり、苦楽の経験を卒業しなければ――たいていの人は神さまのことに熱中できない。


大覚者(パラマハンサ)としての姿が切り取られた「生涯」もいいが
「コタムリト」を読んでいると
ラーマクリシュナのそばにいるような気分になる。
その体験が嬉しい。

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